Spotify App UX Feature

Spotifyは、2008年の発売以来、エンターテイメント業界で注目されてきました。
音楽のストリーミング配信サービスを提供する大手企業の1つで、ポッドキャスト配信や動画配信市場へも参入しています。
2018年5月現在、Spotifyは1億7,000万人の月間アクティブユーザーを擁しており、そのうちの7,500万人が有料会員です。

 

Spotifyは2018年2月に上場申請を行い、4月に株の取引が開始されました。
米国市場におけるハイテク企業のIPOとしては、世界第3位となる約300億ドルの評価となりました。

同時期に、Spotifyは無料広告サポートバージョンのモバイルアプリを見直しました。
このアップデートは4月に正式にリリースされ、多くのユーザーへ影響を与えています。

 

これからSpotifyのモバイルアプリの最新バージョンのUXについて詳しく紹介します。
オンボーディングのプロセス、音楽の発見と視聴、ユニークな機能に重点を置いています。

 

初回起動時のユーザーエクスペリエンス

Spotifyの優れている点

Spotifyはのオンボーディングはとてもシンプルなものになっています。

アプリの一番はじめのページでは、Facebookでのアカウントでのログインと新規アカウンの登録のオプションが与えられています。
また、Spotifyの優れた特徴と機能について簡潔に説明しています。

 

オンボーディングプロセス中にアプリの価値を伝えることは、一般的にモバイルマーケティングにおけるベストプラクティスです。
ユーザーへアプリの価値をうまく伝えられなければ、ユーザーがインストール後に離脱する可能性が高くなります。

 

アカウント作成が終わると、お気に入りのアーティストを探す画面にうつります。

Spotify App UX Onboarding

好きなアーティストが見つからない場合は、ページの上部にある検索バーを使用して、アーティストを探すことができます。

 

Spotify App UX Taste Onboarding

お気に入りのアーティスト選択が終わると、パーソナライズされた音楽フィードが提供されます。
その音楽フィードには、ユーザーの好みに基づいてレコメンドされた15種類のプレイリストが表示されます。

 

Spotify App UX Home Feed

 

Spotifyの最近のアプリのアップデートによって、無料会員は15種類のオンデマンドプレイリストの曲を自由にスキップできるようになりました。

しかし他のカスタムプレイリスト、アーティストページ、およびアルバムにおいては、
プレイリストをシャッフルすることはできますが、1時間ごとに6曲しかスキップすることができません。

 

 

マルチチャネルオンボーディング

オンボーディングプロセスの最中に、チャネルを横断してユーザーにメッセージを送ることは、アプリの価値を強化する効果的な方法です。
Spotifyは、パーソナライズされたプレイリストをメールでユーザーに送っていますが、この方法はユーザーをアプリへ呼び戻すのに効果的です。

 

Spotify App UX Email

 

Spotifyの改善すべき点

Spotifyは初回起動時のユーザーエクスペリエンスをシームレスに提供します。
ユーザはすぐにアプリを使いこなし、自分自身の体験を構築することができます。
パーソナライゼーションはオンボーディングプロセスに組み込まれており、
アプリをよりよいものにするための基礎となっています。

 

マルチチャネルオンボーディングのアプローチをさらに最適化するためには、
初めてのユーザー向けに、アーティストのお気に入り登録やプレイリストの作成をさらに促すプッシュ通知を送るといった方法をとることが考えられます。
これによりユーザーをアプリへ呼び戻すだけではなく、Spotifyが提供するレコメンデーションをより精緻なものにできる確率が高まります。

 

メインメニュー

Spotifyの優れている点

Spotifyの新しいメインメニュー(アプリの一番下に配置)には、
「ホーム」「検索」「ライブラリ」「プレミアム」の4つのタブがあります。

 

アップデートにより新たに追加されたのは「プレミアム」タブです。
「プレミアム」タブをクリックすると、ユーザーが有料会員へアップグレードした場合に利用できる機能についての包括的な説明が表示されます。

 

これはとても効果的です。
Spotifyのビジネスモデルの持続可能性は、有料会員にアップグレードする無料会員に依存しています。
Spotifyの有料会員は全ユーザーのうち少数派ですが、2017年の収入の90%を占めています。

 

「プレミアム」タブをわかりやすい場所に配置することは、ユーザーが有料会員へのアップデートを常に意識できるようにしています。
ユーザーが曲のスキップの制限や視聴を妨害する広告について不満を感じた場合、
どこでどのように有料会員へアップグレードできるかがすぐに分かります。

 

Spotify App UX Premium

 

「検索」タブでは、ユーザーが各カテゴリーへすぐにアクセスできるような画面が表示されます。
検索バーにキーワードを入力すると、アーティスト、プレイリスト、アルバム、ポッドキャスト、ビデオ、関連性のあるその他のコンテンツを検索できます。

 

Spotify App UX Search

リスニング体験を通して保存したプレイリスト、アーティスト、アルバム、およびポッドキャストは、すべて「ライブラリ」に保存されています。
これらのメディアタイプはページの上部にタブで分類されており、すぐにアクセスしやすくなっています。

Spotify App UX Playlist

 

Spotifyの改善すべきこと

最小限のメニューや「ライブラリ」の中できれい分類されたコンテンツなど、
Spotifyの新しいインターフェースはユーザーにとってとてもわかりやすいものになっています。

 

初めてのユーザーにとって役立つものは、アプリの概要を説明する簡潔なチュートリアルです。
先程あげた通り、Spotifyはユーザーへウェルカムメールを送っています。
これは、ユーザーエクスペリエンスを最適化するためのコツを紹介するのに最適なものです。

 

もう1つの手段は、オンボーディングプロセスを通じて主要な機能と特徴を紹介するアプリ内メッセージを活用することです。
Trulia」は、最初にアプリをダウンロードした後、対話的にユーザーを教育する素晴らしい施策を行っています。
Spotifyがエンゲージメントやリテンションへの影響を高めるために同様の戦略を試す価値はあるかもしれません。

 

音楽の発見と視聴

Spotifyが優れている点

Spotifyの音楽カタログは信じられないほど豊富です。
主流から離れているようなアーティストもプラットフォーム上に存在するようです。
アルバムに収録されている曲だけでなく、ライブセッションや新しいシングル曲も存在します。

膨大な量の音楽がありますが、Spotifyはそれを非常に消化しやすい方法で整理しています。

 

各トラックの隣にある「ハート」(❤️)と「いいえ」のマーク(🚫)をクリックすると、
お気に入りに登録したり、その曲を今後は再生しないようにしたりすることができます。
個々のアーティストのプロフィールにも同様のオプションがあります。
このシステムにより、Spotifyはユーザーの好みについての情報を蓄積することができます。

 

Spotify App UX Music

新しい音楽を発見するための機能とプレイリストとしては、以下のものがあります。

Personalized Playlists

  • Discover Weekly:毎週月曜日にリリースされるプレイリスト。ユーザーがいつも聴いている曲の情報と、似たような音楽嗜好を持つユーザーが聴いている曲の情報に基づいて作成される。
  • Daily Mixes:お気に入りのアーティストによる曲と、Spotifyがおすすめする曲のプレイリスト。ユーザーが視聴している音楽のジャンルの広さに応じて、1〜6種類のリストを提供する。
  • Release Radar:新しくリリースされた曲のうち、ユーザーの好みにマッチすると思われる曲のプレイリスト。

 

Assisted Playlists

AIによる「assisted playlisting」機能は、パーソナライゼーションのために機械学習を活用しています。
新しいプレイリストを作成すると、Spotifyはその名前を分析して新しい音楽をおすすめします。

たとえば「Beyoncéis Life」と入力してみると以下の画像のようになります。

Spotify App UX Assisted Playlist

ユーザーがアプリを利用すればするほどより精緻になっていくでしょう。

 

状況に応じた提案

Spotifyは、既にプレイリストに追加された曲に基づいて、状況に応じておすすめの曲を提案します。
下の画面では、最初の2曲がお気に入りに追加された時点での、おすすめの曲が表示されています。

引き続き多くの曲を追加すると、リアルタイムでレコメンデーションが更新されていきます。
これにより新しくリリースされた曲を含め、すべての曲の中から自分好みのプレイリストを作成することが可能になります。

Spotify App UX Contextual Playlist

 

自動再生

ユーザーがアルバムやプレイリストの最後の曲に達すると、
お気に入りに登録される可能性のある似たようなジャンルの音楽が自動で再生されます。

 

Spotifyが改善すべきこと

ホームフィードにある15種類のプレイリスト以外のプレイリスト、アルバム、またはその他のトラックを開いた場合、プレビューページに移動しますが、このページからは直接すべての曲のリストにアクセスすることができず、いくつかのステップが必要になります。

Spotify App UX Assisted Playlist

 

ユーザーの混乱を避け、タップ回数を減らすためには、Spotifyはこのプレビューページをスキップして、直接すべての曲のリストページへアクセスさせることが必要でしょう。
A / Bテストを設定することで、この変更が統計的に有意な方法でユーザの行動に影響を与えるかどうかを評価できます。

 

ユニークな機能

音楽の発見やパーソナライゼーションの他にも、Spotifyには多くの注目すべき機能があります。

アーティストプロフィール

アーティストプロフィールは、選択したミュージシャンに関連するすべてのものが揃う便利なワンストップショップです。
プロフィールには、略歴、Artist Playlist / Artist Picks、最新のリリース、視聴可能なアルバム、コンサートスケジュール、おすすめの類似アーティストなどが含まれます。

Spotify App UX Artist Profile

 

ソーシャル & シェアリング

Spotifyには、アプリをインタラクティブにするソーシャルメディアの機能がたくさんあります。

ユーザーは、実生活での友人のプロフィールと、好きなアーティストのプロフィール両方をフォローすることができます。
また、複数の投稿者と共同でプレイリストを作成することもできます。

 

データ通信節約モード

Spotifyの新しいアップデートでは、デフォルトのクオリティ設定が「低」になっている音楽においてデータ通信節約モードが導入されています。
この機能は設定リストの中にあり、アプリの右上にある歯車アイコンからアクセスできます。

また、音楽の品質をカスタマイズすることもできます。
品質が高くなればなるほど、使用するデータ量は増えます。
これらのオプションは、データ通信の利用上限に達しているユーザーにとってアプリをより使いやすいものにしています。

Spotify App Data Saver

 

Spotifyの改善すべき点

Spotifyは素晴らしいユーザーエクスペリエンスを提供するために、長年にわたってアプリ改善をすすめてきました。
すべての機能は期待通りに機能し、直感的にアプリ全体に組み込まれており、改善すべき点は特にありません。

 

SpotifyのアプリUXについてのまとめ

Spotifyは強力で多面的なサービスを提供していますが、これは驚くほど直感的なものとなっています。
いくつかの制限はありますが、無料会員であるにもかかわらず音楽の発見とパーソナライゼーションのすべての機能を楽しむことができます。
各ユーザーは、それぞれの好みに合わせて調整された独自の体験をすることができます。

UX分析の詳細については、NYTSnapchat、およびTuneInに関する記事を参照してください。

 

 

 

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ご関心を持って頂けましたら、是非この機会にご自身のアプリでご評価を検討して頂けますと幸いです。

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この記事は米Leanplum(リーンプラム)社の了解を得て日本語抄訳したものです(原文はこちら)。

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